94. テストの目的 その⑥
テスト対象が完成したことを確認し、ユーザーやその他ステークホルダーの期待通りの動作内容であることの妥当性確認をする
JSTQBで書かれているテストの目的の6つ目はタイトルの通り。
妥当性確認は、成果物やサービスが意図された使い方や用途を満たしているかの確認です。
システムは「~したい!」という要求があって、それをどうシステムにするか……と考え要件、そしてより細かい仕様に落としていきます。
その大本の「~したい!」がちゃんと実現できてるんだっけ、という部分の確認です。
作者は妥当性確認はシナリオテストを用いることが多いです。
例えば社内の部署で使う業務システム。
その部署での業務フローがあったりしますよね。
あと想定されているシステムの使い方とか。
それをシナリオにして、ちゃんと運用を満足できるか(やりたいことができるか)の確認です。
もちろん運用は一本道ではなく、日々使うなら様々なイベントが発生したりします。
そういったところもできるならシナリオにして確認したりします。
こういうことをすると各機能単体で見てると良さそうだったのに、
「みんなエクセルで開くから、CSVの文字コードはshift-jisでないとダメ」
とか
「何百回も繰り返す登録作業なのに毎回ハンバーガーメニュー開いて呼び出しなの!?」
「夜間作業のメンバーに伝言を残すメモ欄、改行が反映されないの見づらい」
といったユーザビリティまで、実業務ならではの問題点が出てきたりするわけですね。
検証と妥当性確認の違い
テストの勉強をしているとV&Vという言葉に出会ったことがあると思います。
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