テスターちゃん【4コマ漫画】

ソフトウェアテストの用語、やり方などを4コマ漫画でわかりやすく説明する(予定の)ブログです。脱線も多いです。



134.プロダクトリスク・プロジェクトリスク

134.プロダクトリスク・プロジェクトリスク

今回から「プロダクトリスク・プロジェクトリスク」の説明です。

最初はテスト計画を考えていたのですが、テスト計画の話を知る前にある程度知っておいた方がいいことが多数あることに気付いたわけでした。

その一つがリスクだったというわけです。

その他にもテストレベルやテストタイプなどなど挙げるととても多そうですが、そこそこに説明していこうと思いますw

 

リスク

リスクという言葉はなんとなくはみなさんに伝わる言葉かと思います。

定義的なものを引っ張ってくるならば……。

 

ISTQBの用語集的には以下です。

将来、否定的な結果を生む要素。

https://glossary.istqb.org/ja_JP/term/risk-2

 

『熊とワルツを』という本では以下です。

リスク[名] 

1. 将来起こりうる出来事で、望まない結果を生むもの。

2. 望まない結果そのもの。

引用: 熊とワルツを リスクを愉しむプロジェクト管理 著:トム・デマルコ/ティモシー・リスター

1番目がISTQBと一緒で原因を指していて、2番目が結果ですね。

 

JSTQBではリスクをプロダクトリスク、プロジェクトリスクにわけて説明をしているので、その辺のお話を展開していこうと思っています。

 

 

 

 

 

 

作者近況報告

近況報告

作者こと僕のことを書くことも少なかったですし、近況報告をしてみます。

 

テスターちゃんについて

モチベーション下降中でおやすみしていますmm

このブログでも書きますが、現在作者は無職です。

テスターちゃんは、一緒にQAをしている方々の困りごとを直に見て、その辺の事柄について描いたりしていました。

ターゲットが目に見えていて、その人たちに伝えるというモチベーションがあったのだと思います。

それが今は無職でその辺のトリガーがなくなってるかもしれないといったところです。

 

あと「何かやらなきゃ!」症候群になってたのですが「休めるときは休めばいいじゃん」と言われまして。

今は全力でのんびりしていますw

また9月からはお仕事をしますので描き始めるかと思います。

 

前職の話

前職は、AI系のスタートアップの会社に勤めていました。

そこでは流行る前のGPT-3をいち早く取り入れたアプリのQAを行っていました。

AI系のQAの知見は2023年5月にMIXIさんで行われたQuesで講演しています。


speakerdeck.com

その他、自動テストのSaaSの利用について残念ながら会社を通すことに失敗して、ひたすらPythonでUI自動テストを書いたりAPIテストを書いたり、コードをかけるテストエンジニアさんに来ていただいてコードを書いてもらってコードレビューをしていたりしました。

そんな中、世知辛い世の中の流れでアレがナニでお察しくださいで希望退職募集開始となりました。

そこで手を挙げたことで、ニート生活に突入です。

前職でのQA活動は全然僕の満足いくものではなく、悔いを残しての退職でした。

 

ニート生活の話

今年に入ってからずっとニートですw

ただ、にわかニート?で、5月末まではやること盛りだくさんで忙しかったです。

様々な活動に手を出しているそこのあなた。会社を辞めたからといって「なんにもしなくていいぞー!」とはならず、これまでため込んだタスク処理に追われますからね……!

閑話休題

6月からようやく体が空いたので自由と思ったのですが、急に体が空くと「どうしよう」となりまして、ササっと就職の話を進めてしまいました。

5月末にMIXIさんで講演した時にカジュアル面談(というか困りごとのヒアリング)をしてそのまま面接を進める→入社の運びとなりました。

ガッツリ面接してください、とお願いしたのと先方のもろもろの都合で6月いっぱいかかったかなと。

ちなみに僕は就職先選びでエージェントも通さないですし、複数社も受けないです。

直近4回の転職では1社だけ受けて、その1社に合格→入社で進めています。

自分が行きたいと思った会社にしか行きたくないですし……。

全てお給料も100万円単位でアップさせてます。

そういう会社を選んでいます。

このやり方は後程ブログを書こうと思っています。

(あとたぶん10月にあるイベントで話します)

 

7月になってから本格的に体が空きました。

就職も決まっているので部屋選びなどなどです。

Xを見てた人は僕がずっとペットと住める部屋探しをしていたつぶやきを見ていたかもしれませんw

あと、体が空く前は「ヒマになったらアレとコレをやって……」と考えていたのですが、いざ体が空くとなぜか何もやりたくない病に!!

アレです。ゴールデンウィークの時の気持ち。

マンガもいっぱい書き進めようと思ったのにモチベーションが……。

それでも何かやらなきゃ!時間がもったいない!

そんな気持ちになって、まるで何かに追われている気分でした。

けど妹から

「休むときは休めばいいのに」

とごく当たり前のことを言われました。

「そりゃそうか。なんでこんなに生き急いでいるんだろう」となった結果、ゲームとマンガとプラモとモノづくりをしてましたw

 

そしたら今日になっていましたw

 

東京に引っ越しました

前職はフルリモートの会社だったので青森に住んでいました。

今入社した会社もフルリモートがオッケーなのですが、東京に住みたくなったので引っ越しましたw

僕はコロナに入ってからずーっとリモート生活だったのですが、フルリモートはかなり強い自制心がないと無理だと悟りました。

僕の部屋なんて、基本オモチャに囲まれてますからね……。

 

テスターちゃん合同会社を解散しました

会社経営もしていました。

合同会社というのは誰かと経営していたという意味ではなく、その昔でいう有限会社です。

御多分に漏れず経営が火の車となりまして、決めていた予算を使い切ったために解散を決めました。

会社は設立は簡単なのですが、解散はとてもとても大変でした。。。

さらにお金トラブルにも見舞われ><

Xを見ていた人なら、僕が一時期ずーーーっと役所だ法務局だとつぶやいていたのをみうていたかもしれませんw

 

会社経営もとてもいい勉強になりました。

お金や税金には強くなったと思います。

一人社長はやることがとても多く、できるなら事務をやってくださる方を雇ったり、委託するのがよさそうです。

あとは……freeeがなければ絶対決算なんてできなかった……。

税金やお金周り……この辺は取り立て以外は向こうさんからは来ないので自分でいかないと損しますよ、と教訓だけ書き残しておきますねw

 

2023年11月25日に技書博に出展します

最後です。

東京に戻ってきたので、またイベント参加しようと思って申し込みしました。

またマンガをバリバリ描いていこうと思います!!

お楽しみに!

 

 

ドッグフーディング

ドッグフーディング

追記 (2023/7/11)

ドッグフーディングという言葉について作者と同じ使い方をする人がいる一方で、違う使い方もあるとのことでした。(細かい説明はtwitter紹介のあとに記載してます)

 

 

 

 

ドッグフーディングが紹介されている「闘うプログラマー」では、WindowsNTを開発する際に、実際にプロダクトを使いながら開発を進めることを「ドッグフード」と呼んでいます。

カトラーがスケジュールをふりかざして、「自分たちがつくったドッグフードを食べる」よう指示した。カトラーは、半分は男らしさをみせるために、半分は常識的な判断から、「ドッグフード」を食べることを重視していた。つまり、「自分でつくったプログラムをつかう」べきなのだ。ドッグフードを食べていれば、NTの欠陥や不十分さから目をそむけることができなくなる。プログラマーは、自分の担当部分に没頭している間にも、NTの欠陥にぶつかる。プログラマーのコンピューターをNTで制御するようにすれば、NTのでき具合でプログラマーの仕事の環境が決まる。当初は、ドッグフード程度の味でしかないのであれば、ますますこれを食べるべきだ。プログラマーは、早急に品質をあげなければならないと実感し、すぐにコードのエラーを修正し、もっと信頼性の高いコードを書くようになるだろう。

出典:『闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男たち』Gパスカルザカリー著 山岡洋一役

 

これらのことから、ドッグフーディングの大枠としては

「自分たちのプログラムや製品を自分たちで使い、改善に活かすこと」

と言えそうです。

そこから適用方法として

  • 日常的に使いながらプロダクトの改善に活かすのか(日常使いし改善しながら開発進行)
  • 特定のタイミングで使ってプロダクトの改善に活かすのか

という違いがありそうです。

 

これは、どちらが正解でどちらが間違っているではなく、現場によって実施方法が異なると言えます。

ドッグフーディングしよう」と話が上がってきたら「どのように実施しますか?」とみんなで認識合わせをしっかりとする必要がありそうです。

 

ちなみにマンガは一方の使い方を「これ!」と言ってしまうのも燃えそうなので、同人誌や本にはこの話の掲載は控えます。

ちょっと変更して「こういう適用方法があるよ」という紹介にすればよさそうだけど、悩みどころ。

 

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ドッグフーディングは、自分たちが作ったアプリやサービスを主にリリース前に実際にユーザーとして使ってみることです。

ドッグフード販売会社の社員が、開発したドッグフードを実際に食べて製品の良し悪しを確認していたことが由来とのことです。

 

自社のモノを実際に使ってみることを言うのでやり方は無数にあります。

ですので、作者が経験した方法を記載しておきます。

自社の肝いりアプリ/サービスのリリース前の最終段階で、全社員に「使ってみてください~」で使ってもらって、アンケートで情報収集する、といった形でした。

メリットとしては、多種多様な実際の利用環境と利用タイミングで、社員の数だけある実際の使い方で使ってもらうことで、想定通り使ってもらえるのか、改善点や問題点は何かわかることです。

デメリットというか注意点としては……意外とみんなやってくれずにアンケートが集まらないことです(^-^;

他の社員も当然手伝ってくれるはず、と考えていると痛い目に遭います。

この場合は、例えばご褒美をつけるとか(この場合、次からご褒美がないとやってくれなくなる可能性も…)、上長に言って上層部が集まるMTGに議題を持って行ってもらって、各組織長からメンバーに「できるだけやってね」と言ってもらうような「政治」を行うことが考えられます。

 

大きな問題が見つかることも

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133.ランチ

133.ランチ

2回目の箸休め回です。

さりげに前回の続きですw

ブコメの波動を感じるようなお話、本編(テストの説明)を描いてると描けないですからね~✨

 

さて。

次は単発で「ドッグフーディング」といった言葉の回にしようかと思っています。

というかそろそろ同人誌9巻をまとめないと。

 

 

132.物価高

132.物価高

箸休め回です。

テストプロセスのシリーズで多少ダレてしまった(作者が)ところがあるので、数回は箸休め回をはさんで感覚を取り戻そうかなーと思っています。

 

さて、インフレが世間で言われてきていますね。

インフレには2種類あるとのことで紹介しておきます。

作者は専門ではないので紹介程度です。気になる方は調べてみると面白いかもしれません。

 

ディマンドプルインフレ

よく社会の勉強の時に出てきた「需要が増えれば価格が上がる」インフレです。

100円の商品だったとして、欲しい人がいっぱいいれば110円でも売れる、といったところです。原価が90円だったとして、110円で売れるようになったのなら20円の儲けになります。

適度であればよいですが、コントロールができないとよろしくないインフレだと言われています。

今のアメリカのインフレはディマンドプルだと言われています。

 

コストプッシュインフレ

その名の通り、コストによってけん引されるインフレです。

原価が上がってしまったから値段を上げなければならないという状態です。

100円の商品だったとして、今まで90円で作ってたものがコストが上がって100円でしか作れない、となったら価格を110円にするしかないといったところです。原価が100円になっているので110円で売っても前と変わらず10円の儲けです。

今の日本のインフレはこちらです。

 

半額のお弁当の買い方

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131.テストプロセスその⑬

131.テストプロセスその⑬

はい、これにてテストプロセスの話は終わりです!

このシリーズは長かった~!!

次は箸休め回をはさんで次に行きます。

そこまで描いたら同人誌9巻にまとめますね!

 

テストプロセスのシリーズはこちら。

testerchan.hatenadiary.com

 

 

そしてわかったこと。

作者、シリーズ(今回で言えばテストプロセス)が長くなるとやる気が……!

そのような自分の特性もわかりましたので、しばらくは用語説明などなどの単発、または数話で終わる話を描きたいと思います。

それからテスト計画の話かなと。これもそこそこ長引く予感がするのでw

 

QAを頼ってほしい

オチとして使ったわけですが、「頼ってほしい」はQAの人の本音。

 

【4月1日】テスターちゃんアニメ化!?

【4月1日】テスターちゃんアニメ化!?

マンガでわかるテスターちゃんが、ついにアニメでわかるテスターちゃんに!!

……………………

………………

…………

……という気持ちでイラストを描きましたw

きらら系的なイメージで描いています。

はい、エイプリルフールですね!

もうね、どっきりさせようどっきりさせよう、という気持ちだけで夜な夜なチマチマと描いていましたw

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129.テストプロセス その⑪

129.テストプロセス その⑪

今回は「テストのモニタリングとコントロール」です。

シンプルに言うと

「計画やアプローチは状況に合わせて見直しましょう」

です。

当たり前、と思う人と、え!?と思う人に分かれるかもしれません。

作者が北海道の会社さんで講義したときは「え!?」の人が多数でした。

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GPT-4で作ったwebアプリを4つ公開【テストの練習などご自由にお使いください】

GPT-4で作ったwebアプリを4つ公開【テストの練習などご自由にお使いください】

 

  • GPT-4で作ったwebアプリを4つ公開【テストの練習などご自由にお使いください】
    • 映画予約アプリ
      • WebApp : 
      • Github
      • GPT-4に与えたプロンプト (仕様)
    • TODOアプリ
      • WebApp : 
      • Github
      • GPT-4に与えたプロンプト(仕様)
    • メッセージ投稿アプリ (テストの項目もGPT-4に出してもらいました)
      • WebApp : 
      • Github
      • GPT-4に与えたプロンプト (仕様)
    • ブロック崩しゲーム
      • WebApp : 
      • Github
      • GPT-4に与えたプロンプト (仕様)
  • GPT-4を使ってみての感想

 

ChatGPT(GPT-3.5), GPT-4など、急激にAIが能力を伸ばしてきました。

本当にいろいろなことができるので、作者もついついマンガを描かずに遊んでしまっています(笑)

 

遊んだついでに、Webアプリを4つほど公開しました。

GPT-4で出力されたコードをそのまま張り付けただけで、作者は改造もテストも何もしていません。

テスト設計の練習や、探索的テストの練習、バグ票を書く練習など、様々なテストの練習に使えそうです。ご自由にお使いください!

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