116.テスターの一日 その⑦
案件の情報共有ミーティング
作者は会社では横断的にテストの社内コンサルしたり、テスト計画作成をしたりしています。
その時最初に行うミーティングがコレ。
プロダクトに関わるメンバーで集まります。
プロダクトの概要を聞いて、その後に気になっていることや不安なことを聞きます。
つまりリスクだと思っている部分です。
これ「リスクだと感じている部分は?」と聞くより「気になってること、不安なことありますか?」の方がちょっとしたことまで話が出やすかったりします(体感だけど)
このリスクがプロダクトリスクなら、その部分をテストすることでリスク軽減することができます。
テスト分析(何をテストするか考える)時の良い材料収集の場となるわけです。
こういった場があると、プロダクトに関わるメンバーがあらかじめ気をつけたほうがよさそうなところが共有されるため、その部分について「だから言ったのに」なことが減ります。
そのミーティングで作者がすること
事前に資料を読み込んでいって、質問を書き出しておきます。
ミーティングの場では内容の共有というより認識合わせの意味合いが強いです。
概要説明時に、対象になるシステムは何か、フローはどうなっているのか、などをさらに聞きます。
そうするとたまに事前に資料を読み込んで想像していた内容と違ったり、関係がありそうなのに話に出てこない部分があったりします。
そういった部分をマンガのような質問をすると(1回ではなく「これどうなってます?」と結構あれこれ質問しますが)見落としていた部分、勘違いが生まれていた部分が出てきたりします。
企画側の観点と開発側の観点とテスト側の観点は違う
職種によって出てくる観点が違います。
企画側はどちらかというと、全体的な事柄からの観点が多い印象です。
マンガのような業務フローの話や、一般的な使い方で問題がないかといった話で、それらに見落としがないかといった話がよく出ます。
開発側は、ロジックや実装といったミクロな部分での懸念点が出ます。
実装がややこしい場所やシステムの構成から出る懸念点などです。
テスト側の観点は、過去の案件でのバグ情報や本番障害情報からの観点や、「こういう場合はどうなるのか」といったイレギュラーな場合の観点が多いです。
ちなみに、その場で閃いたマイナーなコーナーケースを言う人もいますが、この場ではもっと「あるある」であろうケースが嬉しいです。
「たぶん大丈夫だと思います」
アレコレ聞くと「そこはたぶん大丈夫だと思いますよ」の言葉が返ってくるときもあります。
これを聞くと「ホント?」と不安になります。
けど言った側も不安になるのは一緒で、やっぱり気になって大体の場合は調査してくれることが多いです。
ほとんどの場合は取り越し苦労なのですが、たまーにビンゴすることはあります。
テスターちゃんができるまで!
1分でわかるテスターちゃんができるまで!#タイムラプス #manga pic.twitter.com/Zem0xGl26g
— Matsu(まつ)@Testerchan (@mty_mno) 2021年10月17日