38.探索的テスト その⑧
「時間」と「確認箇所」で別ける手法
凛太朗(りんちゃん)は、「時間」と「確認箇所」に別けて、それぞれの箇所の仕様との比較を各メンバーに見てもらうことによって、テスト初期段階の短時間で基本動作の実装状況を把握・確認する、という戦略をとっている。
これはセッションベースドのタイプにさらに「確認箇所」の概念を導入した形。
時間と確認箇所を別けることによって、テストのカバレッジ・進捗を管理できる。
ちなみに作者が好んで行っている方法だゾ。
テストの進捗管理もできるし軽量だし実践向き。
探索的テストの中では一番管理が厳密であるため、マネジメントしている人にはどう割り振っていけば効率的か、今後の方針決定、といった負荷が大きい。
(例えば今回は、探索的テストが得意なウサコには投稿反映といった部分、大田さんにはバックで認証などが発生する認証箇所、新人であるきゅんちゃんにはいいね機能といった比較的難しくない場所を割り振っている)
確認箇所の割方は、機能だったり、os別だったり、ネットワーク別だったり…プロダクトでやりやすいところがよいだろう。
全員に違うお題を振る、というのもあり。けどやっぱりマネジメント側の思考回路が省都寸前くらいにはなる(爆
ちょうどこの間勉強会でお話してきたのでスライドをば。
作者のやり方であって、明確に確立されたやり方や言葉ではないので注意!
テストログ
これも言葉は正式名称ではないので注意!
プロジェクトによりけりだとは思うが、テストした証拠が必要な場合も多い。
そんなときは「テストしたこと」の記録を残して進もう。
「テストしたこと」を記録するのであって「テストすること」ではない。
仮に「テストすること」を並べたらテストケースになる。
テストログを取るといいことは結構あって……
- テストの証拠が残る
- セッション2回目以降「まだテストログに記録されていないこと」を実行してもらうことによってよりカバレッジを増やせる
- テストログは各メンバーの「テスト観点」の塊!見返すと「こういう風な観点でみてるんだ」とテスト観点をパク……参照できる。
- 同じプロジェクトを継続してテストケースを作るときに参考になる。
ちなみに作者はテストのログのことを「テストノート」と呼んでいる。
だが絶対「デスノートに見えた」というツッコミが入るんだ(ぉぃ
ハンドグリップ
ハンドグリップは握力を鍛えるための筋トレ器具。2コマ目でウサコが頑張っている。
鍛えられる場所は「前腕」
男性諸君が憧れる太い前腕を作るのによい。
指の開け閉めなのになぜ前腕……となるが、そこで鍛えられる筋肉は前腕にある浅指屈筋と深指屈筋である。
それに、バーベル等のトレーニングにも握力、手首はとても大事。