54. KPTのやり方 その③
KPTの全体の流れ
- 前回の確認
- Keepを出す
- Problemを出す
- Tryを出す
- TryをActionまで落とす
だいたいこんな感じ。
1項目あたり10分~15分といったところだ。
詳しくはマンガで説明していくゾ。
①の「前回の確認」は抜かしてしまうと「カイゼンする」という本来のサイクルが失われ、「振り返りを実行する」だけになってしまうんだ。
ここはマンガでは後半で説明するが
- TryがKeepになったか
- Keepですでに習慣化してしまったものはベストプラクティスとして外す
- Problemでもう必要ないものは外す
これを行うことによって
TryがKeepになり、Keepがベストプラクティスとなる
というサイクルができる。
KPTでの発言が少ない
KPTで発言が極端に少ない人がいるが、以下3パターンくらいあるような気がする。
めっちゃ気をつかっている
会社に入って慣れすぎている人はほとんど気づかないことだが、新人さんはみんなが集まる場では話しにくい。
「自分が諸先輩方いる場でそんな発言をするなんて恐れ多い」と思っている人も多い。
だからといって「さぁ話せ!」といって言葉はそう出るものでもない。
リーダーがその気持ちをわかるためには以下を想像してみよう。
・役員会議の場
・社長が「ホッホッホ~今日は無礼講じゃよ無礼講。なんでも忌憚なき意見を言ってくれたまえ。なんでもいいぞ~ホレホレホレ」と言っている
中々こういう場ではドキドキして発言できないと思う。
新人さんも同じなのだ。
当事者意識が薄い
自分ただのテスターだし、プロジェクトとか全然かかわってるわけじゃないし…。
こういった感じで「自分は部外者」みたいなスタンスの人も発言が少ない。
あと「誰かが言うだろう」なんて思っている場合も発言が少ない。
これは大人数になったとき…経験的に8人くらいのチームになってくると発生してくる。
責任分散が働くもの、と思われる。
他、「〇〇さんこんなこと言ってる~ププ、とか思われたらどうしよう!」という評価懸念も考えられる。
ガチで思い浮かばない
一つたりともKeep、Problem、Tryが思い浮かばない……という人もいる。
こちらも業務中は「テストケースをやれと言われたのでやった。パスをいっぱいつけた」という感じで当事者意識が薄く「やらされタスク」だと思っているフシがある。
また、一つの業務から様々な知見を得る人もいれば、ちょっとしか得られない人もいる。
この場合は自分の仕事に対して「どうすればより良いか」とか「なんでこうやっているんだろう」と考える癖をつければ少しずつであるが得られる知見も増えていく……と思う(※知見ゲットには個人差があります
人の話を遮らない
こちらは上のパターンとは真逆。
「自分が自分が!」で話しすぎてしまう場合だ。
テストの勉強をしてテストに詳しくなってくると発生しだす「知識のお披露目会」状態や、「自分の考え方が世界一」状態だ。
Problem/Tryの時に発生しやすいので要注意!
例
「こことここの部分の自動化をがんばっていきたくて…」
「え? ちょっとまって。え? それ費用対効果あるんだっけ? 結局コード書く時間考えると〇人日かかるから、総工数で考えてるかわからないけど時短にはならないしギア本にもウンタラカンタラ」
「ごめんなさい><」
こうなってしまうと中々意見が出なくなってしまう。