121.テストプロセス その③
テストプロセスは、テストの準備からテストの終了までの一連の作業を指しています。
テストプロセスを知ることで、テスト全体の流れを知ることができます。
全体の流れを知ると、現状足りなかった部分なども見えてくるでしょう。
テストプロセスには以下の活動があります。
概要や個々の活動の話は次回以降のマンガで行う予定です。
- テスト計画
- テストのモニタリングとコントロール(テストプロセス全体を通して行う)
- テスト分析
- テスト設計
- テスト実装
- テスト実行
- テスト完了
テストプロセスが適用できるのはプロジェクト全体だけではない
テストプロセスの話をするとたまに勘違いされるのが
「ウォーターフォール開発の時の話でしょ」
といったことです。
テストプロセスはいかにもプロジェクト全体の流れに見えるからでしょうね。
テストプロセスは「ジェネリックタイプ」のプロセスです。
ジェネリックタイプのプロセスとは、テスト全体に対しても、テストの一部である個々のテストレベルにも適用できるような「汎用的なプロセス」のことです。
なので例えばプログラムでテストする「コンポーネントテスト」を考えるときも、計画もしますし、何をどうテストするか分析も設計もします。そして実装して実行し、実行結果を確認、整理しますよね。
「いやウチ、アジャイル開発だから」
という話も同じです。
アジャイル開発でも、例えば1週間スプリントとして、そのスプリントでどうテストを組むか(計画)、何をテストするのか(分析)、それらをどうテストするのか(設計)、必要なものを用意(実装)、そして実行、結果を確認して次のスプリントのために整理(完了)などしますよね。
(というか短いスプリントなら余計に何をどうテストするかは考える必要ありそうですよね)
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