96. テストの目的 その⑧
これでテストの目的は最後です。
最後にもう一度一覧を出しておきますね。
- 欠陥を防ぐため、要件、ユーザーストーリー、設計、およびコードなどの作業成果物を評価する。
- 明確にしたすべての要件を満たしていることを検証する。
- テスト対象が完成したことを確認し、ユーザーやその他ステークホルダーの期待通りの動作内容であることの妥当性確認をする。
- テスト対象の品質に対する信頼を積み重ねて、所定のレベルにあることを確証する。
- 欠陥や故障を発見し、ソフトウェアの品質が不適切になるリスクレベルを軽減する。
- ステークホルダーが意志決定できる、特にテスト対象の品質レベルについての十分な情報を提供する。
- 契約上、法律上、または規制上の要件や標準を遵守する、そして/またはテスト対象がそのような要件や標準に準拠していることを検証する。
このテストの目的が、自分たちのテストに全て当てはまるわけではありません。
そしてどれか一つ、ということもなく複数の目的が含まれるかと思います。
ただ「バグを出す!!」とか「仕様通り動いているかチェックして終わり」とかではなく、自分たちの行っているテストは今何を目的として行っているか、を意識してみましょう。
何となくやっていて「なんでコレやってるんだろう……」なんて目的がわからない場合は……実はテストではなく、ただ触ってるだけかもしれませんよ!
目的を意識する
これはテストだけではなく、仕事もそうですし、自分の人生にだって言えるかもしれません。
自分は何をしたいんだろう?
やりたいことはなんだろう?
ほとんどの人はプライベートでは目的はなかったり、あいまいだったりします。
けどもしやりたいことや成したいこと、目指すところがあるならやりがいも生まれますし、どっちに進めばいいか、今何をすればよいかも見えてくるというものです。
人生は目的を必ず意識しないといけないのか?
世間的にはこういうのが語られますし、今のマンガにもそう書きましたが。
実は作者の本音だと、そこまでハッキリさせなくていいかなーと思ってたりもしますw(ぉぃ
色々とやってみたり遊んでるうちに、気づいたらよくわからないけど道がたくさんできてた、なんてことはありますからw
作者がそうだったんですよね。
もともと教員志望で情報の教職を取ったけど、ちょうど務めるタイミングで情報の先生は数学の先生でよくなって需要がなくなって、さらにリーマンショックで仕事がなくて手当たり次第に応募してたら勤め先が中国になって、中国に単身渡ったらテスト部署作ってと言われて、あれこれやって開発者になろうとおもって日本に帰ってきて、開発者とテスターの提示された給料を比べたら「テスターの方高いやん!」ってなって、テスターを続けて、今なんてマンガ描いてますもん!!
まぁ、迷子になってたけど、迷子先で人間なんかしら身に着けるもんです(爆)
目的を持っていた方が遠回りしなくて済みます。
それは実感してます。
けど……。
不確実性を楽しむのもまた一興!