95. テストの目的 その⑦
テスト対象の品質に対する信頼を積み重ねて、所定のレベルにあることを確証する
テストの目的の最後7つ目が「テスト対象に対する信頼を積み重ねて、所定のレベルにあることを確証する」。
xxのテストは通った。
〇〇のテストは通った。
etc, etc……
これを積み重ねることによって「全体としてこういうテストが全部通ってるので大丈夫」となるわけである。
けどマンガにも描いた通り、ただテストをたくさんすれば信頼が上がって「もう大丈夫!」といえるわけではない。
「所定のレベルにある」がわかるためにはそもそもその「所定のレベル」がどこかがわからないとダメですよね。
そのためには、どこでどうテストをしていけば全体的にOKっていえるよね、といったものを作らないといけない。
それを全部クリアしたら想定した(所定の)レベルには達しているという考えだ。
(もちろん想定外の部分出てきて、決めたテスト計画だと「これ本当に大丈夫?」となることもあるけど、その時は計画を見直そう)
テスト計画をもっと気軽にやろう
こういった計画の話をすると
「ウチはアジャイルだし計画を立ててる時間なんてない」とか
「どうせ計画通りいかないからいらなくない?」とか話が出たりする。
そういう人は以下を見てみよう。
(英語だけど、日本語翻訳すればいけるゾ!)
10分……というか30分で全体の8割完成するよ、という話。
なんだろ。
みんなスンゴイこだわった超重量級の計画を立ててるように思ってる。
もうテスト計画の中でテスト設計までしちゃってるよね、みたいなものもある。
で、渾身のドキュメントを作るのに2週間かけて「こんな時間かかることやってられない!」になる気がしている。
テスト計画ではテストの方針や、どのテストレベルでどのテストテストアイテムをどのテストタイプやテスト手法でテストしていくか、といったことがわかればいい。
そういったレベル感なら、2週間スプリントくらいの規模なら30分くらいでできる。
そして計画は絶対変わるモノだということはわかってないとダメ。
変わったらどうするか?
また方向修正すればいいんです。