86.チェッキングとテスティング その④
チェッキングとテスティング
では、まとめ!
勉強会やテスト界隈で「チェッキング」「テスティング」という言葉を聞いたときは…
チェッキング
想定したことが想定した通り動いているかの確認活動。
イメージはテストケースを使ってPass/Failをつけていく感じ。
この活動がうまくいくと「ちゃんと動いててよかったねー」ってなる。
テスティング
仕様書なんかにも書かれていない問題(情報)を見つけるような活動。
「これをしたらどうなるの?」
「こういうリスクは大丈夫なんだっけ?」
といったことを頭フル回転で考えて、それを試したりして、学びながら探っていく感じ。
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新人さんは上のような感じで覚えておけばOK!
テスト界隈はアレコレと話をコネコネするのが好きな人が多いので、最近はまた雰囲気が変わってきて
「テスティングはチェッキングも含んでいる! チェッキングはテスティングは含まない!」
みたいに言われていたりする。
テスティングという言葉の伝えたい部分は上述の通りでよさげである。
みんな仲良く
チェッキングテスティング回を描くときに、開発側とテスト側仲良くしなきゃダメだよ~みたいなところも入れようと思ったけど、これまた描くと話がくどくなっちゃうのでフワッとしか描かなかったりしました。
開発側とテスト側がガチ対立する会社さんも結構話を聞くのですよね。
開発をしているとテストの人は、アラを根掘り葉掘り探して色々文句言ってくる…
テストをしていると開発の人は、自分たちでロクに確認もせずぶん投げてくる…
といった感じ。
これは、プロダクトの「自分の責任範囲」を決めて活動をしちゃうとそうなってしまうのかもしれない。
もうちょっとだけ視野を広げて
「みんなでこのプロダクトを成功させよう」
「みんなでよりよいモノをつくる」
と全体成功を考えると気持ちが変わる……かもしれない!
チェッキングとテスティングと自動テストと
この話に入れようと思ったけど、話がわき道に入っちゃうので入れなかったのが自動テストのお話。
Pass/Failを付けられるような活動――チェッキングにあたる活動についてが、自動テストにしやすい。
ちゃんと手順と期待結果がわかっているようなところ。
リグレッションテスト部分を自動テストにしている会社さんが多いゾ。
テスティング部分、つまり新しい問題を発見する!みたいな活動には、現状の自動テストは向いていない。
この辺は作者がその昔機械学習を使った実験してたけど……前の会社辞めちゃったので今はやってなかったりw
https://www.slideshare.net/mineomatsuya/smart-speaker-qa/69
今の会社では、ちょっと違う方向から考え始めてはいる。