48. ランチタイム
今回は箸休め回です。
説明ばかりなので、もうすこしマンガっぽいノリも欲しいなーなんて考えていますw
ちゅうちゅうたこかいな
おはじきや小銭など2個ずつ数えるときの数え歌だゾ!
おじいちゃんっこ、おばあちゃんっこなら聞いたことがあるかもしれない!
作者も昔はおはじきをはじいていたものだ(何歳だ
語源は平安時代のすごろく用語と言われている。
2のぞろ目のことを「重二(ぢゅうに)」といい、それが変化したもの……という説がある。
駅ビルのランチ
作者の会社は駅ビル近くだが、駅ビルのランチはとにかく高い。
弊社のお弁当が350円に対し、駅ビルのランチは1000円の大台を軽く突破してくる。
通常の3倍である。
ブライトさんもびっくりである。
軽い気持ちで駅ビルに足を踏み入れようものなら死して屍拾うものなしだ。
さて、財布の中身や奥様の機嫌を鑑み清水の舞台からバンジーをキメる決意をしたのなら、初めて駅ビルのランチの門をくぐることが可能となる。
一歩踏み込むと異界が広がっていると作者は伝え聞いている。
まずはサラリーマンが存在しない。
いや、存在できないのだ。
それは当たり前だ。最初の駅ビルランチの羅生門の通行を許可されるものは、給料日サラリーマンや臨時収入サラリーマンというごく一部の者にすぎない。
500円を握りしめたサラリーマンでは足を踏み入れた瞬間に現実を突きつけられ、安息の地吉牛へ逃げ込むしかない。
ではどのような者たちで構成されているのだろうか?
マダムである。
駅ビルランチエリアには疲れたサラリーマンではなく、有閑マダムがランチをご選択なられているのである。
駅ビルランチから無事に生還を果たした友人がいるのだが、その話では「あらあらここ美味しそう。どうかしら」「いいですね、はいりましょうはいりましょう」と1000円超えのランチの値段も気にすることなくレストランへ入るらしい。
例えるのであれば、Lv10の冒険者がダンジョンの中層まで来たのはいいけれどDead or Aliveの苦戦を強いられているときに、Lv50のパーティーが楽々とモンスターをなぎ倒し進んでいく様を目撃した……といえばわかりやすいであろう。
恐らくランチエリアを歩くと1980円といった信じがたいランチと遭遇することもあるだろうが、これらはビル=ゲイツ、ウォーレン=バフェットがお忍びで来たとき専用の場所だと聞いている。我々の食べ物ではないので安心してほしい。
我々は我々の財力内でランチを探す必要がある。
無論350円のランチは駅ビルに存在しない。各レストランのメニューを入念にチェックし最低価格を探ろう。
数件のレストランを巡ったところで1000円以内――980円のランチを見つけることも可能であろう。
だが、そこで喜び勇んでレストランに足を踏み入れると死が待ち受けている。
値札の横を注目しよう。
(税抜き)
そう、トラップだ。
これが書かれていた場合は大台を突破する。
ワンコインランチに親しんでいるサラリーマンは知らないのも無理はないが、消費税というものが存在している。
ワンコインランチの場合は(税込み)なのだ。
だが異界である駅ビルランチは(税抜き)と小さな文字で書いている。
ランチの常識が通用しない空間であることを再認識する瞬間である。
これらは食後の精算時に発動するため、気付いたときには終わっている。
それらの難関を乗り越えた後は、レストランに入るだけである。
お冷がなぜかレモンの味がするといって突き返す必要はない。そういう味だ。
別途お金も取られないので安心してほしい。
注文時には声が震えたり、体が武者震いすることもあるだろう。
だが、それらの様子がウェイターさんにバレると「ランチビギナーが来たぜオイオイ、その程度で我ら駅ビルレストラン街に来るとはなァヘソが茶を沸かすぜ」と思われるので冷静に注文をしなければならない。
最後は料理だ。
恐らく出てきた料理を見て、驚くであろう。
――最後の最後に重要で、且つ残酷な現実を伝えなければならない。
駅ビルのランチは、高い割に、少ないし、格別美味しいって程でもない。
※注……美味しいところは美味しいヨ
……ごめんなさい、なんか書きたかったんです(^-^;
息抜き回だからね。気にしないでねw(ぅぉぃ